身近なあちら側
行ってきました音声外来。
まず案内されたのはまるでレコーディングスタジオのような
キーボードと録音機材が揃っている防音室。
声域を調べるそうな。
医師「(キーボードを弾きながら)はい、まずはこの音程でアー」
私「アー」
医師「はい、もう一つ高いアー」
私「アー」
医師「はい、さらに高くアー」
私「・・・・」
医師「はい、出して~」
私「ア"ー」
医師「違いますよ。高く、はい!」
私「・・・アーー」
医師「はい!よくできました。はい、また高くアー」
私「・・出ません」
医師「でますよ(にっこり)。はい!アー!」
私「ヒャーー、、、、ヒャーー、、、、」
医師「・・・。では、低い声でアー」
私「・・・・・・」
以後省略。
実生活であまり話さない私は、声の出し方がとても下手です。
音楽は好きなのですが、自分で声を出して歌う事がまずありませんし。
医師に生温かい眼差しを頂きました。
診断結果、私の症状は普通ならお薬や安静にしておけば治るレベルですが、
半年間治療を続けても治らなかったので、あとは腫れた個所を切断するしかないそうです。
この手術はとても簡単で安全だそうなのでちゃっちゃと切ってもよいのですが、
まず声帯に負担がかからない発声方法を会得し、何ヶ月か様子を見て、
それでも治らなかった場合に切る事にしました。
手術はちょっと怖いので。
以前、足から軽い腫瘍を取り出す手術をした時、
モニター心電図にピーーーッと警告音を鳴らされてから苦手なのです。
因みに2度手術して、2度ともピーーーッて・・・。
局部麻酔でしたがちょっとウトウトしていました。
だから鳴ったのかな?と思うのですが。
それともあちら側へ行きかけたのでしょうか。
セルジくんが窓を開けようと試みていました。
怖がりのセルジくんにしては珍しいことで、ピピンさんも思わず覗きこんでいます。
ピピンさんは何もない空間を興味深げに見ている時があります。
瞳の焦点が、対象物がある時とはまた異なる感じです。
何もない空間に向かって犬が吠えたり猫が毛を逆立てたりすると聞きますが、
同じくピピンさんもあちら側を見ているのでしょうか。
動物たちとの暮らしには現実的な労働力を求められます。
出鱈目な生活も楽しめる人間とは違い、
動物が快適に過ごすには一定レベルの環境が必要だからです。
どんなに脳内がぶっとんでいようと、
ピピンさん達のお世話タイムには現実主義に変貌します。
だから”見ている”ピピンさんを見ると、動物たちと暮らす事は、
きっちりこちら側に居ながらも、あちら側に気付く特権が持てる事なのだなと
つくづく思うのです。
胴体が長い気もしますね。
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オカメンパラダイスのジェミーさんに紹介して頂いた本です。犬の切ないお話「デューク」から少し恐ろしい「夜の子どもたち」に、おじいちゃんとおばあちゃんの純愛「スイート・ラバーズ」。どの物語にも儚い時間にちょっとした残酷さが寄り添っています。図書館の児童書コーナーにあったのが違和感。
2010.03.17 | コメント(8) | トラックバック(0) | ピピン王国の夜明け
