片隅の花
良い話に出会えました。
こうの史代「この世界の片隅に」
第二次大戦中の広島、呉を舞台にした物語です。
絵を描くことが好きな普通の少女を中心に、
生きるきらめき、死の悲しみが描かれています。
私は暴力映画・漫画・小説がとても苦手です。
ひたすら刺激を追い求めるものから、
暴力を通して人間性を問う内容まで様々ですが、
そういうシーンのチラ見、チラ読み程度で気持ちが悪くなってしまいます。
真っ黒な沼の表面に際限なく浮き上がる気泡。
私の暴力のイメージです。
同じイメージで戦争ものも苦手です。
戦争には悲しみが加わります。
心臓を両の手でぎゅーっと潰すような悲しみです。
「この世界の片隅に」は私の苦手な”戦災漫画”ですが、
作者のどこか惚けた画風が気持ちをあたたかくしてくれます。
あたたかさは、心の栄養です。
多くの人に読んでほしいと思いました。
さて、あたため部隊の登場です。
玩具を完全無視のピピンさん。
新しい玩具が怖くてピピンさんの傍へ行けないセルジくん。
勇気を出して突撃です。
シンクロしました。
最近男の子な竜胆は、セルジくんを私から追い払おうとします。
忍び寄るブラック竜胆。
ブラック竜胆が回り込んだ!
気にせずチミガミを続けるセルジくんでした。
Mな彼には物足りなかったようです。
我が家の梅が咲き始めました。
花言葉は『高潔な心』
少し持っておきたい。
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パラレル、SF、ホラー、詩などの短編集。この人の小説は書棚にあると、ファンではないのについつい手に取ってしまう魅力があります。超常現象を扱った話が多いのですが、独特の表現があります。

国立科学博物館動物研究部研究員の著者がモグラを解りやすく紹介しています。知っているようで知らないモグラ。曖昧にしか出てこないモグラの輪郭がはっきりする一冊です。
2010.02.08 | コメント(6) | トラックバック(0) | ピピンと本
