やめてんか
円空・木喰展へ行ってきました。
二人合わせて170体もの木彫りの神仏像が展示されており、かなりの迫力でした。
円空は木の形をそのまま利用して神仏を彫ったものや、
まさにノミを打ちおろした、という荒々しい表現が多く、
木喰は完成された神仏像を彫りおこしており、
まろやかで質感があり、宗教性の高い作風でした。
そんな静謐な空間を揺るがせた一冊の本を紹介します。
円空の人となりを表した本が展示されていたのですが、
まず書名が「近世畸人伝」とあり、この頁が開かれていたのです。
これを見て私の脳裏に浮かんだのは、
『これは良い木だ!と鉈を振り上げ仏を彫る円空を必死に止めている村の住民』
という構図でした。
・・・だって畸人てあるし。
よくよく見ると右端の人はありがたいことだと手を合わせているのですが、
俗人の私の目には『やめてんか!円空さんやめてんか!』にしか見えませんでした。
円空さん何やってんねん、と思わず笑ってしまいました。
この「近世畸人伝」は200年程前に刊行されました。
現代訳本が出ています。
昨年は療養で大人しくしていたピピンさんですが、
今はすっかり元気になり、右へ左へと走り回っています。
さすがコザクラです。この速さに比べてサザナミ竜胆は
いつまでも仰向けでごろごろしています。
カメラに優しい子です。
ボールには興味のないセルジくん。
よくばり竜胆です。
ピピンさんは小さな葛篭を奪ってさっさと帰り、
セルジくんはピピンさんから分け前をもらい、
竜胆は大きな葛篭を持って帰ろうとして、途中で転ぶタイプですね。
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ウェルギリウス(紀元前ローマの詩人)の「アエネーイス」(トロイアの英雄アエネーアスがトロイア戦争で敗北しイタリアへのがれ新天地を築く叙事詩)をベースに、アエネーアスの妻となったイタリアの王女ラウィーニアを主人公にした物語。男達の戦争や女達の歪みの中で、選択した運命を貫いた女性の姿が描かれています。
2010.01.21 | コメント(6) | トラックバック(0) | 竜胆の不思議
