ぷしっの秘密
「鳥の骨探」という本を見ています。
骨の部位別カラー写真図鑑です。
美術書でも研究書でもなく、図鑑(と私は思う)。
これがちょっと面白い。
骨しか載っていないし、写真として美しいわけでもなく、
随所に入った専門家の説明は味気なさを感じなくもない。
だからこそ、普段は隠されているモノが、華美な装飾もなく、
ころんと目の前に転がっている様にときめきを覚える。
鳥の肺の仕組みについても触れてあります。
鳥の肺の前後には、前部気嚢、後部気嚢がそれぞれ存在します。
①空気を吸い込むと、新しい空気が肺の一部と後部気嚢に送られます。
同時に、ひとつ前に吸いこんだ空気が肺から前部気嚢に吸い出されます。
②空気をはき出すと、ひとつ前に吸い込んだ空気が前部気嚢から排出され、
後部気嚢から新しい空気が肺に送り込まれます。
(空気の流れだけの考えです。酸素、二酸化炭素は意識していません)
哺乳類の肺が、吸い込んだ時しか空気を取り込めない構造なのに対し、
鳥類の肺は、常に空気を取り込んでいる状態。
しかも気嚢の一部が骨の中にも入っているので、鳥さん、軽いはずです。
これはどの飼育書にも多少は書いてあることなので、
取扱説明書を読むタイプの鳥飼いさんなら、何を今更的なお話でしょう。
そして鳥飼いさんでないなら、このブログは暗中模索でしょう。
家宅捜索
私の場合、取説は読みたい部分しか読まないタイプなので、
中途半端な知識しかなかった気嚢と肺に合点がいきました。
そして点と点が線になると、ある疑問にピリオドが打たれました。
それは、鳥がたまに出す「ぷしっ」という鼻息です。
風邪でもないのに、「ぷしっ」とならす時がありませんか?
あれです。
また、鳥が耳元で遊んでいる時など、
連続して襲ってくる荒い鼻息に驚いたことはありませんか?
あれです。
あの勢い、あの継続性を疑問に思っていました。
空気をはいた時、肺に空気を補充出来ない哺乳類の私は、
肺から一気に空気が減る「ぷしっ」を何気なくする鳥類が不思議だったのです。
鳥はいつでも飛べる状態でないといけないからです。
でも、なるほど!
というか、配線が緩む原因はあなただったのね
気嚢というフイゴの原理で、肺の中に常に空気を保有できるなら、
「ぷしっ」
だろうが
「ぷしぷしぷしぷしぷし」
だろうが平気なはずです。
いいシステム持ってますね。
セルジくん、最近ちょっと暴走気味。
台風に耐えた紫紺野牡丹
花言葉は「平静」
今一番セルジに必要な言葉。
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2009.10.17 | コメント(4) | トラックバック(0) | ピピンと本
