a fish
「魚のいない海」フィリップ・キュリー/イヴ・ミズレー 勝川俊夫=監訳
いろいろと考えさせてくれる本に出会いました。
フランスの海洋研究者が漁業の現状、水産資源などについて書いた本です。
過剰漁業による資源の枯渇と生態系の破壊。
バタフライ効果のように、私が愛媛の片隅で、タラを食べたいと思った事が、
果てはある地域でのタラ殲滅に力をかしている事実。
魚を食べる側として驚いたのは、食卓に上る魚が大型から小型の魚へ移行している事。
つまり、取ったもの勝ち的な漁業が長年行われていたため、
大型魚が性成熟する時間を奪ってしまい、必然的に海から大型魚が消えていく。
食卓に、ある種の魚の絶滅への道が浮かび上がっていたのです。
これからも魚を食べ続ける者として、
意識しておくべき現実が沢山詰め込まれている本です。
専門的なことも解り易く書かれていて、
門下外の私でも躓かず読める、むしろ読書としては楽しめる秀逸さでした。
完全保護区内に住む鳥さん達は優雅に水浴びタイムです。
飛び込み派のピピンさんと、手浴び派のセルジくん。
ピピンさんは水浴び後のお手入れも丁寧で、やっぱり女の子です。
セルジくんはこの姿で飛び回るので、あたりが水浸しになってしまいます。
う~ん、そうなのかしら。
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2009.07.23 | コメント(5) | トラックバック(0) | ピピンと本
