猫、やせる
叔母の家には猫が12匹います。
動物が好きで、猫の前は犬(パグ)が10匹。
私にとって小さい頃、叔母の家=犬の家でした。
遊びに行くとパグ達が集まり、腰を下ろすとみっちり隙間なく囲まれ、身動き出来なくなります。
そして一匹、また一匹と撫でてちょーだい、撫でてちょーだいと体をねじ込んでくるので、
可愛いパグを撫で放題、転じてパグ撫で世界記録に挑戦、そんな錯覚に襲われます。
現在、叔母の猫達(一部)
私のお気に入りがノラちゃんです
はい、デブネコです。
猫たちはみな元野良猫(捨て猫)で、叔母夫婦に保護されたのですが、
ノラちゃんは拾われたのではなく、叔母の家にやって来た野良猫で、
だからノラと呼ばれていたのが、いつのまにか居付き、
家から一歩も出なくなり、一番のデブネコになったそうです。
ところでこのノラちゃんの写真は5ヶ月程前のものなのですが、
先日撮ったものがこれ。
や、痩せてる!
叔母「んー?ちょっと痩せたんかいねー」
いや、確実にすごく痩せています。
顔なんて3分の2になってる・・・(多少、冬→春毛はあるでしょうが)
猫飼いの相方に聞いてみました。
曰く、
あまりに太りすぎ、餌台(=ダイニングテーブル)の上で暮らすノラ。
ある日、ノラは餌台から落ちてしまう。
体が重くて飛びあがれないノラ。
いつも真っ先に、思う存分食べていたご飯が食べれない。
それどころか、こぼれ落ちた餌さえも、動きの鈍いノラは他の猫達にうばわれてしまう。
しょんぼり。
何日もそんな日が続いた。
そして運命の日、ノラはいつものように餌台を見上げた。
もう空腹はいやだ。
最後に一度だけ、そう、これが無理だったらまた昔の野良生活に戻ればいいさ。
その一度に賭けてノラは体を丸め、後足に力を込める。
集中する。
飛ばない猫は、ただの猫。(いや、普通の猫は飛べるだろう)
そこで待っていろよウィスカスKalkan!!!
前足が辛うじて餌台の端に引っかかった。必死で爪を立てる。
いつのまにか家で一番のやんちゃ娘、シャムMIXのチョコラが、
ぶらぶら揺れるノラのしっぽで遊んでいる。
オネガイ、イマハヤメテ。
おもいきり、下半身を振る。チョコラがさらに面白がる。
反動で餌台の上に体が乗りあがった。後足で顔を蹴られたチョコラが怒る。
数か月ぶりに山盛りのご飯にかぶりつくノラ。ノラのお尻にかぶりつくチョコラ。
まじ噛みチョコラですが、ノラは全く痛みを感じません。
ご飯のよろこび?
違います。
激痩せで、皮がたるたるなんです。
地面を歩くノラちゃんを始めてみました。
猫には日向が似合いますね。
猫相ちょっと悪いけど、これ、甘えに来てるんです。
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SF短篇集。日常の生活に何かが入り込んだ奇妙な物語、が得意な作家だと思います。
「裏庭の神様」に出てくる神様の描写が、どう読んでもビリケンさんそっくり。
2009.05.27 | コメント(0) | トラックバック(0) | いきものと出会う
