我慢の子
4月8日火曜の早朝。
いつものように鳥達を放鳥した時、違和感を感じました。
日も明けぬ時間からパワフルなコザクラ組の陰で、
まぶしいのでちと半眼で斜に構えている竜胆ですが、
しばらく経つと雄叫びを挙げながら部屋を旋回するのパターンである。
しかしその日は一所で身動きのない竜胆。
あれと思い観察すると右足を収めているので見せてごらんと取り出すと、
爪の根本、第3趾(あしゆび)先端部分が真っ黒に・・・
なんじゃこりゃーー!!!
本当に燃えたマッチ棒の先と同じ色で、
しかもなんだかビラビラしている。
昨夜のボディチェックでは何ともなかったのに。
病院、病院、病院。
頭を締め付けるストレス反応を抑えながら電車の時刻表を睨むが、
その日は絶対に仕事を休めない日だったので、
掛かり付けの病院を諦めて一応小鳥も診れる近所の動物病院を選択。
食欲はあったので少し安心。
とりあえず職場にフレックス申請して病院へ一番乗り。
結果、雑菌が入って炎症を起こしていると抗生剤を頂きました。
正直炎症どころか壊疽レベルに見えるのですが、
竜胆が食欲もあり結構動き回っているので経過観察。
本日、竜胆を岡山の病院へ連れて行きました。
治りが遅いように思えたので、
きちんと小鳥を診れる医師に診てもらおうと。
やはり、治り方がスムーズでないらしく、
抗生剤が合っていない可能性があるということと、
糞から菌が発見されたので、いろいろお薬を頂いてきました。
(近所の動物病院では糞の検査をしてくれなかった・・・
しなくてもよいのか?と聞いたのに・・・)
・・・行ってよかった。
地元の病院がダメというわけではなく(犬猫では信頼ある病院です)、
小鳥の診断は難しいと思うのです。
サザナミインコは病院へ連れていく判断基準も難しい。
いつも元気なコザクラ組は、
少し体調を崩しただけで途端に動きが鈍くなるので
非常に解かりやすいのですが、
いつもストップモーションな竜胆は微妙。
ところで、医師曰く「竜胆くんは我慢強い子ですね」と。
竜胆は毛齧りもあったので、オチリから脇の下まで
それはもう万遍無くわさわさと触診されたのですが、
巧みな保定からは逃れるすべもなく躰を預けておりました。
医師には竜胆がじっと我慢していたのがよく分かったそうです。
ちなみにピピンさんも健康診断にと一緒に行きました。
「女王」「ピピンさん」「ピピン様(相方から)」と呼ばれる中で、
医師の「ピピンちゃん」という呼び方は新鮮で甘く響きます。
そのピピンちゃんはがっつり医師の手に喰らい付いておりました。
剥がすとき、嫌な音がしましたが手は無事だったのでしょうか。
ピピンちゃんの辞書に我慢の2文字はありません。
クマも怯えるピピンさんですから。
【追記】
ビラビラはかさぶたでした。
黒いのは血が固まってそのような色になるそうです。
こういう説明をしてくれると納得して安心できる。
2014.04.13 | コメント(6) | トラックバック(0) | 竜胆の不思議
