伝説のデストロイクロー
自分が小鳥たちを甘やかしている事を、緊と感じる時がある。
それはアトピーのおかげで掻きまくった指に、
因みに皮膚が破られ出血しようとまだまだ掻き足りぬわと
軽度ゾンビ並にボロボロにしてゆくのであるが、
掻き傷に、文字通り薄皮一枚をようやく張ったばかりのまだ
ぴりりと痛むそこへ軽やかに止まる小鳥たちを受け入れる時だ。
その小鳥ゆえに小さく尖った爪が再生初期の傷口へ食い込むのを
ちょっぴり涙をにじませながら享受する時である。
竜胆をロックオンするピピンさん。
今年の暑さはアトピーを悪化させました。
リンちゃんにはすでに、どんくさ王子の伝説があるじゃないですか。
我が家のデストロイヤーたちは、
デストロイクチバシで破壊の限りを尽くすと、
ひと仕事を終えたというドヤ顔で私のもとへと帰ってきます。
そして、
ご休憩。
もちろんアトピーが軽症の指に乗ってもらうのだが、
たまに爪がピンポイントにヒットして呻き声が漏れる事がある。
しかしそれでも私はこの瞬間でさえ幸福を覚えてしまうのだ。
もしこれが戯れの握手が引き起こした痛みであれば、
私は脊髄反射で相手の顔面にアイアンクローを打ち込んでいたはずだ。
ああ、エンドルフィンの大量分泌。
まさに恐るべきは小鳥の愛らしさである。
2013.09.03 | コメント(4) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
