怪しからぬ砂
翌朝、抑えられぬ痒みで目を覚ました。
袖を捲ると赤い斑点が眼下で増殖中だ。
ぶよんとした、まるで1晩経った風船のように
弾力のない湿疹が足の裏にまで広がっていく。
昼間、触るものみな傷つける勢いで同情の眼差しを蹴散らす。
夜、顔は猿公のように赤一色となり、
瞼と頬はヒリヒリと火照りむず痒く、
声は擦れ、喉は腫れ、酒が不味い。
怪しからんことに、酒が不味いのだ。
憎い。
黄砂が憎い。
私はタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原を憎悪する。
黄砂に付着するアレルゲンとその要因を忌む。
今朝。
サラサラサラ
サラサラサラ
うむ、このレプロサンドはいつ見ても良い色だ。
ね、ムルさん
なにも体中にアレルギー症状が出ている時に
掃除などしなくてもよいと思うのだが、
黄砂憎けりゃ我が家の小さな砂漠も憎い、
さほど汚れていないムルさんの砂を全て新しくしました。
ムルさんは迷惑顔です。
GWは皆さんいかがお過ごしでしたか?
私は相方と陶器祭りに行ってきたのですが、気象庁の黄砂情報によると、
GW中で最も黄砂が吹き荒れている時に外を歩き回っていたようです。
今の状態は当然の結果といえましょう。
陶器祭りなのにお土産は何故かロボピピ(ロボットピピン)。
鳥達には不評でした。
ところで、私の顔が真っ赤でも鳥達の態度は変わりません。
新手の化粧とでも思っているのでしょうか。
この変わらぬ鳥達のおかげで、
黄砂でささくれた私の心が修復されていきます。
(社)日本動物園水族館協会に動物園・水族館の被害状況と支援のお願いが記載されています
(財)日本動物愛護協会、(社)日本動物福祉協会、(社)日本愛玩動物協会、(社)日本獣医師会による動物ボランティア募集などの緊急災害時動物救援本部が立ち上がっています
2011.05.08 | コメント(12) | トラックバック(0) | サージェント・ムル
