それを持たざる者
車酔いで病院へ運ばれた経験はありますか?
私はあります。
今は1時間以上の乗車で軽くグッタリする程度の酔いですが、
以前は99%の確率でケロケロ酔いでした。
高校の修学旅行では、ついにケロりすぎて脱水症状をおこし、救急車で病院へ。
意識を取り戻した時、私が最初に見たものは点滴台と、その横で釜飯を食べる先生の姿でした。
ハワイへ行った時の着陸直後の写真の私は、まさに魂が抜けています。
目がですね、真っ黒なんです。瞳孔、ひらいてる?
というか客室乗務員に引きずられた記憶しか残っていません。
ついでに目眩持ち。
そう、私のそれはちょっと弱い。
先日、ピピンさんのお玉様期間が終わりました。
今回もすべて不発・・・。
お玉を撤去したのですが、ピピンさんはまだ何やらやる気が窺えます。
早速、次のお玉の準備に入っています。
ぴゅーい、ぴゅい、と口笛のまねをして私を誘うのです。
振り向くと、ピピンさんが目を潤ませてスタンバイ状態
いやそんなことされてもね。
それにしても口笛で誘うなんて技をいつ身につけたのかしら。
可愛すぎて無視できんやん!(誘惑に負けて目を合わすとますます燃えるので)
これ以上のお玉は体に負担なので阻止すべく、私は立ち上がりました。
まずはケージ変え。
自分の巣だと思っているケージを別のものに変えると、
繊細な小鳥さんは、あれ?ここ違うぞ、とお玉気分が失せるらしいのですが、
ピピンさん、入室直後からガンガンお誘いを。流石です。
次は交尾の妨害。
ピピンさん、お誘いは私になのですが、お相手はセルジなのです。
放鳥中、目を光らせます。
ププププといい感じになろうものならピシっと手刀でふたりを分けます。
「ちょっと何無粋なことしてんのよ!」「ボク悪いことしたの!?」
ふたりの視線が痛い。でも妨害後もお誘いは続きます。
今はピピンを連れて地上1.5メートル初夏の荒家ツアーに出ています。
ようするに私の肩にピピンを乗せて家のあちこちを彷徨う、というものなのですが、
これがちょっときいてるかも
セルジと違い、基本、私の部屋から出ないピピンなので、
気が少し削がれたように思えます。
いい場所あるじゃない
カルシウムは十分とってるわよ
私の肩の上で揺られながら、ピピンさんはあちこち興味深げに見物しています。
休憩時間になると肩から降りて、テケテケテケと捜索範囲を広げています。
それにしても、鳥って酔わないんだ
小さな小鳥からは私の動きはかなり乱暴だと思うのですが、
急ブレーキもカーブも微動だにせず(私なら瞬時にMAXです)、
揺られながら私と視線を合わすことができるし(車内の私は五割五分目を閉じています)、
あまつさえ遅れ毛で遊ぶこの余裕(動き=余計な刺激)。
これまでの人生で6番目に欲しいもの。
コトリさんの三半規管。
ちょっと不満なセルジさん
ムルさんはすねてました
ブログランキング参加中ポチっと


山岳の貧しい村に住む中年女のメイ。ある日政府の施行した、脳内ネット”エア”のテストによりメイの人生は激変する。数年後には起こりうる現実味のある物語で、SFというよりはメイのサクセスストーリー。とてもおもしろくて一気呵成に読みました。さすが数々の賞に輝いた作品です。
作者は自身がゲイであることを公表しているそう。物語では弱者であるべき女性のしたたかさと優しさ、強者であるべき男性の脆さと逞しさの表現が秀逸。
2009.04.23 | コメント(0) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
