うちの王獣
さて、ブログの更新でもするか。
そう思ってパソコンを立ち上げたまま何もせず、
小一時間が過ぎてしまいました。
今日は思考が鈍いようです。
何かを考えても頭の中の言葉が上手く繋がりません。
浮かんでは、ほにゃほにゃと崩れていきます。
こんな日は読書に限ります。
それもさらさら読めるヒット作。
というわけで選んだ本がこれです。
「獣の奏者」上橋菜穂子
私の好きなファンタジーだし、4巻あるけど児童書だし、
気楽に読むには丁度いいわと高を括っていました。
さてさて、ほうほう、これまた、いやいや、
ヘヴィでしたわ。
文章はちゃんと子供向けなのですが、
内容は、
闘蛇とよばれ戦争の道具として使役される
蛇の世話をする村で生まれた少女エリンは、
母を殺され、村を出て、蜂飼いのもとで暮らすことになる。
そこで体は鳥、頭は狼という、家程もある巨大な獣、王獣と出会う。
エリンは王獣にひかれ、王獣の世話をする獣ノ医術師になる。
王獣は国の象徴であり、野生の個体を捕獲して真王に献上されるのだが、
闘蛇さえ餌とするこの最強の生き物は、決して人に慣れる事はなかった。
ところがエリンは王獣を操る「操者ノ技」をはからずも会得してしまう。
純粋に王獣と向き合っていただけの日々は終わり、
エリンは人の争い、国の争いに否応なく巻き込まれていくのだった。
一見特別な力を持ったエリンなのですが、
その実、ただ頑張っている地味な女性なのです。
そこに冷徹な斧を振われるので、心が苦しくなる場面が沢山ありました。
児童書を侮ってはいけませんね。
うちの王獣、ピピンさんの前を全力疾走する竜胆。
度胸試しですか?
ピピンさんはじっと見ていましたね。
「王獣の入浴」
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2010.11.07 | コメント(12) | トラックバック(0) | ピピンと本
