とある日常
近頃のピピンさんはとても可愛らしい。
季節柄、羽を膨らますことが多くなってきて、
そのまるで砂糖細工のようにふわりとした姿は、
時に荒れる私の心を甘く溶かしていきます。
また暖を求めてか、服の中に潜り込んだり、
手の中で眠ることも増えてきました。
私とピピンさんふたりの至福の時間です。
この間、セルジくんのチミガミ攻撃(ぼくはここでしゅ!)、
竜胆の雛鳴きアピール(リンでちよ!)は全て無視されます。
攻撃もアピールもピピンさんが起きるまで続くのですが、
誰ひとりとしてピピンさんに直接訴えることはありません。
皆さんわかってらっしゃる。
数分後、満足したピピンさんはいつもの紙切りに。
すかさずセルジくんが駆け寄ります。
それって君の下手な紙切り・・
・・あ
誰のせいだと
相変わらずのセルジくんを横目で見ながら、
私はソファの上でじっとしている竜胆に呼びかけます。
「りーん、竜胆」
「・・・・・・」
「りぃん?」
「・・・ピヨ」
「竜胆?」
うつむき加減にピヨピヨと鳴きながら、
竜胆はソファとカバーの間へ入ってしまいました。
「ピヨ、ピヨ、ピヨ」
「竜胆、拗ねてないで出ておいで」
そう声をかけると、
「ピヨピヨ、ピヨピヨ、ピヨピヨ」
奥へ奥へと潜っていきます。
仕方ないなぁと放っておくと、
じと目で見られたので迎えに行きました。
ごめんねリンちゃん。
いやちょっと怖いって。
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2010.10.15 | コメント(10) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
