フェイス トゥ フェイス
面と向かって罵られたり、泣かれたり、愛を告白されたり、秘密を守る事を強制されたり、
それなりに誰もが経験することです。
差し向かいで挨拶されるのは気落ち良いものです。
ただ、あまり堅気でないお仕事の人からですと、多少心臓に悪いです。
昨日の夕方、そんな人々と近所のお店前で会った時、「おはようございます」と
ご挨拶を頂きました。
人相は良くない方々ですが、先日出会ったおばぁ様達よりはさわやかでしたね。
人様の家を指差して大法螺を吹かれるおばぁ様。
おまえ誰やねん
面と向かって言うてみ
側に立つと走って逃げていきました。 注)上記2行は心の中の台詞です
今まで沢山の人と出会いました。
幸せなことに、好意を示されることが多かったと思います。
そして色々な人が世話を焼いてくれました。
しかしその反面、私自身は人に対して関心が薄い、冷たいとよく言われてきました。
おそらく、人より人以外に向ける意識の割合が他より多いのだと思います。
だって鳥に対してはかなりの執着心ですから。
そんな私ですが、友人に対しては熱い方だと思いますし、大切な人はたくさんいます。
歳を重ねる毎に大切な人が増えていきます。そうでない人ももちろん増えていきます。
その人達を、意識無意識を問わず私の中に根をおろしている(はず)の他人を表現する言葉を、
昨日読んだ本の中に見つけました。「ディビザデロ通り」(下記book参照)の一節です。
(訳者の琴線にも触れたようで、あとがきにも引用されていました)
『わたしたちが何をつくるか、なぜつくるのか、どんなふうに犬を描くか、どんな人に惹かれるのか、 なぜ忘れることができないのか。 すべてはコラージュであり、遺伝でさえそうなのだ。わたしたちのなかには他人が隠れている。 短期間しか知らなかった人でさえ隠れていて、わたしたちは死ぬまでそれを抱えつづける。国境を越えるたびに、それを自分のなかに封じ込める』
心と向き合って作られた本は読み手の心と会話します。
ピピンさんはいつでもフェイス トゥ フェイスです
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父と娘、彼らと家族同様に育った少女と少年。ある事件を引き金に彼女達は離れ離れに暮らします。傷ついた人間がそれぞれの場所を求めて生きていく物語。文体のおかげで話が取り留めなくも感じますが、人の軌跡とはそういうものなのでしょう。

SF短編集。男女別社会、異種恋愛、エイリアンなどなど。私的には猫嫌いのエイリアンが出てくる話がおもしろかったです。
2009.04.17 | コメント(0) | トラックバック(0) | ピピンと本
