秋のエンカウンタ
本が好きです。
ことにSFものが大好きです。
とはいっても小学時代はシートン動物記のような動物モノ、
中学時代は真面目な文学モノ、高校時代はコムズカシイモノ
にはまっていました。
合間合間に読んでいたSFを本当に好きになったのは
二十歳前後、科学やら化学やら時間やら宇宙の理論が
面白くなってからです。
そうなるとスペースオペラだろうがサイバーパンクだろうと
SFと名のつくものであれば手当たりしだい触手を伸ばしましたが、
物語の世界観を解った気分で読み逃げをした本も沢山ありました。
その筆頭が、光瀬龍『百億の昼と千億の夜』
今年はハヤカワ文庫創刊40周年だそうで、
この本と引き合わされたのは、運命か確率か。
そして読んでみて思いました。
そこそこ人生を歩いてきて良かったと。
いやもう計り知れない時を行き来し、阿修羅と釈迦とプラトンが
破滅をもたらす神の正体を明かそうとする壮大な物語は、
エンターテイメントの面ではさらっと一読出来るのですが、
命と世界の在り方、人と神の関わりを随所で問われ、
最後、玻璃のような美文の恐ろしい終わりを受け入れるには、
ある程度のリアルな生を経験しておいた方がいい。
パセチックな痺れを味わいました。
で、こちらも再読してみました。
萩尾望都『百億の昼と千億の夜』
こちらは光瀬氏の作品を原作に漫画化されたものですが、
萩尾氏の解釈で表現されており、ここにも天才がいたわ、と。
歳を経て良かったと感じることはままあることですが、
本を読む度に、新たな刺激と共に過去の経験に感謝します。
さて9月です。
私は読書の秋と食欲の秋を堪能したいと思いますが、
夏・愛フェアが終わった(セルジくんはまだ終わっていませんが)、
我が家の鳥達はおそらく食欲の秋に突入するのではないでしょうか。
鳥達のご飯はペレット中心ですが、おまけとしてシードを少しだけよそいます。
シード大好きピピンさんには一番多く。
少ないと睨まれますから。
セルジくんはペレットもシードも変わりなく食べてくれるので
シードはピピンさんより少なめ、そこそこです。
竜胆は硬いシードだと未消化になる場合があるので、
ムキオーツや麦を与えているのですが、最近ご飯の用意をしていると
たたたたたっと走ってきて、
シードの瓶にぴったりとくっつくのです。
欲しいのかな?と思ってアワなどをあげると、さっと食いつくのに、
もごもごするだけであまり積極的に食べようとはしません。
でも毎回毎回朝晩ご飯時になると走ってくるのです。
思うに、あまりにピピンさんが美味しいそうに食べるものだから、
何か特別なものがシードの瓶に入っていると信じているようなのです。
多分オーツが一番おいしいよ、リンちゃん。
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2010.09.01 | コメント(15) | トラックバック(0) | ピピンと本
