愛の暴走列車
中学時代に競技カルタ(百人一首)をしていました。
一対一で対峙し、各自25枚の札を並べて取り合うのですが、
これがかなり激しく、指の肉を抉られた事もありました。
しかしそんなスプラッタな記憶は残っていても、
肝心の歌はほとんど忘れてしまい、
意味を含めて覚えているのはこの歌だけになってしまいました。
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな
恋歌のひとつで、意味は、
「夜が明ければまた日が暮れるものだ、
またあなたに逢うことができると知っているが、
それでもやはり、あなたと別れて帰る夜明けは恨めしいものだ」
藤原道信朝臣(ふじわらのみちのぶあそん)という平安貴族が
雪が降った日に恋人のもとから帰った後、その恋人に贈った歌だそうなのですが、
明け方の雪という絶好のロケーションに
切ない恋の想いがさらに盛り上がったことでしょう。
現在、我が家のコザクラ組は恋愛モード。
小鳥の恋のイメージといえば求愛ソングに求愛ダンスですね。
平安の雅に通じるオトコノコからオンナノコへのラブソング。
然しながらうちに限っては雅の欠片も存在いたしません。
ひたすらおちりを狙う愛の暴走列車が飛び回っているだけです。
おかげでピピンさんは落ち着いて紙切りが出来ません。
当然怒られました。
が、愛の暴走列車は挫けません。
この後、再チャレンジを挑みに行きました。
愛ゲロ被害も続出しています。
セルジくんはピピンさんや私に愛ゲロを贈る他、
自分の左足に吐いてそれをまた自分で食べています。
そして
その足であちこち着地するものだから、
思わぬ場所に愛ゲロの痕跡が、カチカチになって見つかります。
さらに
その足でカキカキするものだから、
セルジくんの羽もカチカチに。
何よりセルジくんのケージが逆・賽の河原~愛ゲロバージョン~
なのです。
朝洗ったケージに夕方には愛ゲロタワーが築かれています。
夕方洗ったケージが翌朝には・・以下同文。
洗っても洗っても積もる愛の痕跡に
鳥用スポンジがボロボロになってしまいました。
そんな愛の暴走列車も竜胆のことは遊び相手(オトコノコ)と
認識しいるようで、遊んでいる最中は少し落ち着きます。
竜胆はちょっと迷惑に思っていますが、
最近は生温かく受け止めているようです。
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2010.08.18 | コメント(12) | トラックバック(0) | やっぱりセルジくん
