アジサイのように
六月の景色に浮かび上がる色彩といえばアジサイでしょうか。
我が家のアジサイも雨の中、ここぞとばかりに誇らしげです。
しかし私はどうしても少し、この花を敬遠してしまいます。
華やかなようでしっとりとした風情に心は魅かれるのですが、
花の下、繁った葉で覆われている様相がまるで何かを隠しているようで、
私の過剰な想像力がおかしな方向に働くからです。
雨の日は特にミステリアス(神秘的)に見えます。
雨の日はピピンさんは眠くなるようで、
放鳥中、私の手の中でひと眠りする事がよくあります。
そして寝る前はセルジくんのマッサージが習慣です。
日頃はぼんやり顔の多いセルジくんですが、
ピピンさんにお願いされるとオトコマエなお顔になります。
「ここもね」
ピピンさんが本格的に眠くなるとお仕事は終わります。
「もういいの・・あっち行って」
すうすう
この間中、私の周りを徘徊する怪しい影、もとい竜胆。
横から
上から
切ない鳴き声でうったえてきます。
「リンは?リンは?」
どうしてか、竜胆は寝ているピピンさんには絶対に近寄らないのです。
ピピンさんの起こすなオーラに圧倒されているのでしょうか。
「満足したからリンちゃんに譲ってあげるわ」
ピピンさんが飛んでいくと目を輝かせて走ってくる竜胆。
「次はリンの番でちね」
何事にも正面突破(いや、強行突破か)のコザクラ組に対して、
サザナミ竜胆はアジサイのようにミステリアス(不可解)な趣があります。
ミステリアス(不可解)というよりはワンダー(不思議)ですが。
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2010.06.13 | コメント(8) | トラックバック(0) | 竜胆の不思議
