ラン ウイズ リン
燦然と輝く青い海、
トビウオの群れを潜り抜け、風浪と競うひとつの影は
力強い翼を広げた私が落としたもので、
影は、
波が弾く光の乱反射の中、いやます速さ。
あるいは藍鉄の海、
私は眼下に浮かび上がるライムライトの月を、
両の羽で追い詰める。
波が薄黄色の円を足止めした時、
勇んで降ろしたかぎ爪は藍をかき乱す。
毎日鳥と暮らしているせいでしょうか、
鳥になり空を飛ぶ白昼夢はお手のものになりました。
しかし小鳥ではなく猛禽類の外見を設定する所に
可愛げのない性格が表れているように思えます。
妄想するほど鳥の飛ぶ姿が大好きなのですが、
カメラではなかなかとらえる事が出来ません。
コンパクトデジカメの限界か、私の腕が悪いのか、
はたまた私のオチリ嗜好のせいか。
なかなかオチリを撮らせてくれないのが竜胆です。
彼は私との距離を常に1cm以内、若しくはface to faceと決めたらしく、
まずオチリを向けることがありません。
そんな竜胆のお気に入りの場所はソファの背もたれの上。
サザナミインコ独特のよろよろとした足運びで右に左に何度も行き来し、
ソファに掛けてある薄手のカーテンの端からそうっと顔を出して私を見詰めます。
途中、カーテンの裏は走り抜けます。
私を見失うのが嫌なのか、竜胆の中の約束事なのかは分かりませんが、
カーテンの裏では大抵走っています。
カーテンの代わりにクッションを置いてもやはり走ります。
落ちました。
飛ぶ姿も、オチリも歩く(走る)姿も、どこをとっても鳥たちは魅力満載です。
ブログランキング参加中ポチっと
2010.05.25 | コメント(8) | トラックバック(0) | 竜胆の不思議
