私の可愛い薔薇
その日も私は薔薇を見詰めていた。
薔薇はただ見詰め返すばかりであるが、
ある満ち足りた気配がほのかに伝わってくる。
幼いころ、その薔薇は私の挿し餌を拒んだ。
2004年の夏に迎えた頃、おおよそ30日の雛であったのに、
プイッとスプーンを拒むと自らふやかした粟玉を貪り始めたのだ。
ピピンさんの挿し餌を始めて1.5日後のことである。
その後、鳥さんを何羽か経験するまでは、
鳥というものはひどく女王様体質なのだと信じていた。
そして、彼女のその体質は年々いや増すばかりである。
ある日、ジョイの背中でくつろぐピピンさんがいた。
驚くジョイと鷹の目のピピンさん。
登るピピンさん。
助けを求めるジョイとドヤ顔ののピピンさん
女王の姿を見ると忍び足で逃げるジョイにとって、
着地地点となったのは不幸であった。
ところで、鳥さんは甘いものが好きなのであろうか。
大福にスーハーしているピピンさん。
そこへ飛び込むセルジくん。
2羽でスーハー。
またその後のピピンさんはえらくご機嫌が良かったので、
甘い匂いが好きなのかなと思うのです。
「スーハー、リンも経験したいでち」
エロリンは遠慮願いたい。
女王は来年の夏に10歳を迎える。
元来は病弱であるのに気性激しく鉄拳制裁でピピン王国を築き、
今ではコザクラ男子とサザナミ男子を強面によって支配している女王であるが、
私にとっては可愛い薔薇なのである。
今日、ピピンさんにキュッってクチバシを頬に添えられ、
その後小首を傾げてのほほ笑み、そして緊張感あふれる愛撫。
私の可愛い薔薇は攻めどころを心得ているのである。
最近、私は惚気が止まらないのである。
2013.12.04 | コメント(8) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
