いい年の錯覚
前回から引き続き、まだ回転性めまいが勃発しておりますが、
景色がぐるりと一回転することはなく、
直立状態を0度とすると、3度から5度の幅で
右にぶれる程度に治まりました。
この回転は脳が、あれ?自分回転してるやん、と
勝手に錯覚して眼振(眼球が一方向に寄って中央に戻る動き)を
おこして景色が回っているように見える状態なのですが、
この錯覚、私はしばし回転以外でもおこします。
例えば、人から「この電球は熱いから触ったら危ないですよ」と伝えられると
「この電球がどれほど熱いか触って確かめましょう」と脳が私の指を動かすのです。
当然の結果、ひりひりとした指先を呆然と見ることになるのですが、
このような甚だしい知覚の転換で、何度周囲の失笑を買ったことか。
年を経ればこのおっちょこちょいな脳も落ち着くであろうと思ったのですが、
つい先日、このような光景を見て、はしゃいでおりました。
枯れ葉が宙に浮いている
写真では見えないけれど、肉眼だと
すぐに枯れ葉が蜘蛛の糸でぶらさがっていることが解ります。
ましてニュートン的にありえない光景に対し、
脳は「なんということでしょう、枯れ葉が浮いているではありませんか」
と、暫時私をも浮かれさせたのです。
空間に向かってアルカイックスマイルでシャッターを切る女。
ああ、一人の時でよかった。
いい年なので落ち着かねばと思ってはいるのですが、
脳的になかなか難しいようです。
落ち葉が好きです。
ところで、ピピンさんは8歳で、
人間に換算すれば私と同年のいい年になるようです。
緑の鳥さんがおちょこに隠れています。
ピピンさん可愛らしくてよと、称賛の言葉をかけると
せっかくの愛らしいお顔が、どや顔になります。
小鳥もいい年になると初々しさと縁遠くなるのですね。
「リンの相手をするでちよ」
ピピンさんと戯れているといつも拗ねる竜胆。
今回はソファの下へ入ってしまいました。
訴える視線でソファの下から出てくると、
「ごぐごぐでち」
強がる竜胆。
この後、名前を呼ぶとすたたたっと、一生懸命走ってきました。
竜胆は永遠の2歳児のような気がします。
2012.11.11 | コメント(10) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
