ピピン待ち
我が家には、ピピン待ちという言葉が存在します。
それは絶対君主制を誇るピピン王国において、
全ての基本となっています。
朝はまず、ピピンさんがケージから出てくるのを、
辛抱強く待たねばなりません。
ピピンさんの御機嫌が麗しければ、ケージへ差し入れた手に
すんなりと乗ってくださいますが、
低血圧なのかだいたい朝は御機嫌が悪い。
セルジくんや竜胆は鷲掴みしてケージから出すことは可能でも、
ピピンさんにそのような無体を働けば、
指の1本や2本をもっていかれること必至。
放鳥時も同様です。
まずはピピンさんが本日の玩具を選びます。
「どれで遊ぼうかしら」
大抵は一人遊びを満喫するピピンさんですが、
偶に遊びもせず私にべったりな日があり、そんな日は、
竜胆が辛抱強く待たねばなりません。
「まだでちか?」
常に私の傍にいたい竜胆にとって、
私が嬉しそうにピピンさんと戯れている様子は大変心外な事態らしく、
しばらくすると、拗ね始めます。
ピピンさんとの直接交渉はかなりの危険を伴うと理解している竜胆は、
一定の距離を保ちながら、走っては訴え、走っては訴えます。
ようようピピン待ちが終わると、竜胆はすかさず私のもとへ駆け寄り、
膝の上で思う存分遊ぶのでした。
2012.08.26 | コメント(8) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
