見知らぬ知人
「○○さん、久しぶりだね」
「先輩、○○先輩!」
「○○さーん、△△ですよ」
まったく見覚えのない人物に
馴れ馴れしく声を掛けられる事があります。
その者たちが迷わず私の氏名を口にするあたり、
間違いなく知り合った過去があるはずだと、
私は猛スピードで記憶の扉を開いてまわるのですが、
どの扉の向こうにもその人物は存在しないのです。
先日も職場でそのような人に出会いました。
曇りのない眼で話しかけてくる彼女を見て、
ようやく私は己の厄介な体質に気付いたのです。
そう、パラレル体質です。
パラレルワールド(並行世界)
ある時点から分かれて並行に進んでいる別の世界
交差点を歩く途中で、階段を昇っている最中に、
夢の中で、自然と並行世界に入っていく体質なのでしょう。
決して私の人格に問題があったわけではないのです。
あちら側の私がこちら側に入ってきたので、
こちら側の私はそちら側の世界に押し出され、
私という個が並行世界を順次移動しているのです。
これで見知らぬ存在に合点がいきます。
決して私の海馬が貧弱なわけではなかったのです。
けっして私の記憶能力が残念なわけでは
あまり見られない残念なピピンさんです。
「カプッ」
このまま少し固まっていました。
鷹匠気取りで写真を撮ったら
竜胆に残念なポッチが付いていました。
このポッチがふわっと抜ける瞬間が好きです。
前回、ピピンさんと竜胆がやり取りをしている最中、
その緊迫した空気のど真ん中に着地してきたセルジくん。
空気を読まないセルジくんに残念は事欠きません。
私の残念な記憶能力ですが、
とりあえず社会生活が送れるほどには
機能しているので不便はありません。
むしろ関心事には高機能すぎていけません。
ここ数年、どの記憶の扉を開いてもピピンさん達が
うじゃうじゃいます。
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2010.12.05 | コメント(10) | トラックバック(0) | すてきなピピンさん
