王に言葉を捧げるために
明日は大学病院へ行ってきます。
音声外来です。
昨年の夏、声の調子が悪いので町医者に診てもらった所、
声帯がとても腫れていたので通院を続けていたのですが、
先日、サジを投げられてしまいました。
声帯は呼吸気管の入口に左右一対で存在しています。
呼気が声帯を振動し、声の音源となります。
そして音源が咽頭、口腔、鼻腔などを通過する過程で個体の声となるのです。
声帯が腫れると音源を上手に作れず、声を出すことが辛い。
例えば今日友人と楽しい会話をすると、明日は朝から声が枯れる状態。
基本無口なので話せなくとも精神的な負担は少ないのですが、
ひとつだけ悩むところがあります。
それはピピンさんの夜のお相手です。
夜、ケージにカバーを掛ける前に、
私から愛の賛辞をうける事がピピンさんの習慣となっているのです。
キーツが翼を持ったプシュケのために造った神殿で、
ブレイクの薔薇も振り向く愛の羅列を、
ブルトンの透きとおるほどにシュールな愛撫を、
ピピンさんの潤んだ瞳は貪欲に飲み込んでいきます。
今日は辛いからと短い言葉で終わると、ピピンさんの瞳が三角形になります。
セルジくんのアホ毛を冷やかに見つめるピピンさん。
そんな私をフォローするかのごとく、ピピンさんに新しい夜のお相手が出来ました。
それでは、ふたりの睦言を少し聞いてみましょう。
小鳥荘にカバーを掛けて暫くすると始まります。
「リーン、リーン、リンドウ!カワイ、カワイ、カワイ!リンドウ」
「リーン、リーン、リンドウ!」 ×3回
「ギィ」
「カワイ、カワイリンドウ、リーン、リーン、リーン、リーン」
「ギヨ」
「カワイ、カワイ、グチ、グチグチグチ、●%!!&%%♪■■■ーーッ」
竜胆がまさに新しい言葉を紡ぎだそうとしたその瞬間、
「ピギョッ」
「・・リンドウ」
どうですか?完璧なツッコミです。
3月に入ってから毎晩繰り返されていますが、竜胆はいまだこの先へ進めません。
ツッコミ王、破壊王として名高いピピンさんですが、私にとっては可愛い王です。
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2010.03.11 | コメント(12) | トラックバック(0) | ピピン王国の夜明け
