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ご褒美

寒くなりました。

空気がきれいなので一人歩きが楽しい季節ですが、
でもやっぱり寒いので籠りがちにもなります。

籠ると、読書が進みます。

「緑衣の女」アーナルデュル・インドリダソン
20131114n1.jpg
アイスランドの犯罪小説。捜査官エーレンデュル・シリーズの邦訳2冊目。
1作目ではレイプ、この2作目はDVを扱っている。女性に対してのだ。
著者(男性)は暴力による女性の躰は言うに及ばず精神への破壊を克明に
文章にすることで、これらの悍ましい犯罪を糾弾している。
ところで、私は北欧映画がきわめて好きで、理由は憂鬱な美しさがあるからです。
この小説も北欧独特の沈鬱な空気が凝縮されており(話の内容から美しさはあまりない)、
読んでいる最中は部屋の明かりがひとつ暗くなったように感じた。

「海賊女王」皆川博子
20131114n2.jpg
こちらはアイルランド。エリザベス1世の時代、
アイルランドを支配したいイングランドとゲール(土着のアイルランド人)の争い。
ゲール側は海賊女王グラニュエル・オマリーとその従僕ハイランダーのアラン、
エリザベス女王と矮躯の枢密院、その他準主人公クラスの人物が沢山出てくる。
登場人物の多さと半世紀をおっているので歴史年表を読むような所もあるが、
隠密(イングランド)冒険(アイルランド)小説としてとても面白い本でした。
後半、50~60歳の海賊女王の暴れっぷりが楽しい。

「チャイルド・オブ・ゴッド」コーマック・マッカーシー
20131114n3.jpg
ある殺人者の物語。その男は粗暴で面倒、社会集団に馴染めないだけで
”ふつう”の人間と周囲は思っていたが本当は狂っていた。
そしてどんどんどんどん狂気を増していった。
壮麗な大自然に囲まれた小さな町で行われるグロテスクな行為。
感情描写を抑えて綴られる粛々とした文体はまるで詩であり、
詩の定石を習うように生臭い不浄を押し潰し消化している。
なにやら美しい物語と勘違いしてしまう。




前記事でピピンさんの尾羽を褒めていただいたので、
調子に乗ってこれをあっぷ。

外側1枚ずつがセルジくんの羽根で、内側がピピンさん。
20131114n4.jpg

コザクラインコの美しい尾羽はとても貴重です。

何故なら回収が非常に難しいからです。

抜けた直後を逃すと、力強い嘴であっという間にボロボロにされます・・・
我が家に限ってかもしれませんが・・・

そんな美しい羽根のお手入れはセルジくんのお仕事です。

20131114n5.jpg

でもピピンさんは気分屋さん。

20131114n15.jpg

でもセルジくんはどこまでだってピピンさんを追い掛けます。

20131114n8.jpg

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だって、

20131114n11.jpg

ご褒美があるから。

20131114n12.jpg

ただ、このご褒美はピピンさんの気分次第で「突き」にも変わります。


写真のハンガーの真後ろには止まり木が設置してあり、
そこに竜胆が止まっていたのですが、

ピピンさんたちを激写していたら、竜胆、拗ねてしまいました。

20131114n13.jpg

20131114n14.jpg


2013.11.14 | コメント(10) | トラックバック(0) | ピピンと本

コメント

読書の秋

読みたい本はたくさんあるんだけど
最近すっかりご無沙汰です。
年齢のせいなのか、
文章をしっかり読むのが苦手。。
あぁいかんなぁ。。。。

セルジ君の羽色は
青白黒はセキセイにもあるし予測可能な色なんですが
女王様の配色はっ
不思議だわ~
人工的に作り出したものじゃない
原種ってのがさらに魅力的ですっ

ピピンさんとセルジくんを見てたら
ごめん、竜胆ちゃん
やっぱりサザナミは地味だわっ

予測不可能な行動で勝負しないとねっ

2013-11-14 木 17:17:44 | URL | まぁこ #siLR0EeE [ 編集 ]

素敵だなぁ・・・

女王様の羽を見ていると、あの日指にとまってくれた時の
ちょっとヘビーな重さと、羽の柔らかさを思い出してしまいました

綺麗ですね・・・なんで、あんなに塗り絵みたいにバリエができるのでしょう・・・

不思議だ・・・・・・( ̄  ̄;) うーん

セルジ君、相変わらず一筋みたいですね(笑)

ジッとみているリンちゃんのお顔・・・
羨ましげ~~~に見えるのは、私だけでしょうか(笑)

2013-11-15 金 22:34:05 | URL | ゆう #- [ 編集 ]

>まぁこさん

>読みたい本はたくさんあるんだけど
私もです。昔と比べて読む速度がめっちゃ遅くなりました。
集中力がだんだん浅くなってきてます(^^;

ピピンの配色はさすが南国の鳥さんだなーと。
でもほんと、普段見せないんですよ。
チラ見せ最強は鳥の世界でも同じなのかなv-414

サザナミインコって何年付き合っても偶に、
うぉ!?て変な声だしそうになるような動きしませんか?
私が今だ慣れないのはカーテン等からの”落下”。
視線を合わせながら「うけとめるでち!」と・・・

2013-11-16 土 14:00:45 | URL | さゆり #- [ 編集 ]

>ゆうさん

>なんで、あんなに塗り絵みたいにバリエができるのでしょう
そういえばコザクラの額の境目も塗り絵っぽい(笑)
配色の線引きがはっきりしてますよね。

セルジ、友達から「不二子ちゃんを追いかけるルパンみたい」と。
言い得て妙だわ。

>羨ましげ~~~に見えるのは
コザクラ組のイチャイチャはちょっと羨ましいみたいですよ(笑)
たまに横目で観察しています。
で、私相手に毛繕いを始めたりなど( *´艸`)

2013-11-16 土 14:13:57 | URL | さゆり #- [ 編集 ]

コザクラ組の羽を見てインディアンだと思いました(笑)

インコハンガー、コザクラ組は遊んでくれてますねー。
うちは相方が「それ、買おうかな」と言うので、それならと(糞がついていたので)洗ってあげましたv-411
無駄にならなくて良かったけど…。サザナミはほぼ不要かと。
お泊りに行ったお家でも乗せようとしたら嫌がって逃げたそうです。

2013-11-17 日 11:19:30 | URL | かず #- [ 編集 ]

コザクラの羽根、ほんとそうやって見ると、ゲイジュツ品ですねv-354
そのままブローチやヘアピンにつけてもオサレ♪

北欧のサスペンス、一昨年くらいから話題になり始めましたね。
2作くらい読みましたが、やはり寒い国特有なのか…陰湿さと残酷さがアメリカやスペインなど、開放的な国のそれとは趣が違います。

私は梁石日(ヤン・ソギル)という在日朝鮮人作家のを2作ほど読みましたが、「血と骨」というのは、満場一致で山本周五郎賞を取っただけのことはある深~~~いものでした。
朝鮮人のモノの考え方がちょっとわかったような気も。
「闇の子供たち」ってのも、幼児買春を扱ったものでなんとも重く・・・。

目を休めなければいけないのですが、PCよりはマシかと、20㎝の距離で小さな字をガン見してるせいで、ただただ眼精疲労がつのるばかりなり。

2013-11-17 日 11:33:10 | URL | とんがりねずみ #IHLSsbW6 [ 編集 ]

>かずさん

>コザクラ組の羽を見てインディアンだと思いました
少しドリームキャッチャーを意識しました。
羽根数が全然足りないのだけどー

>インコハンガー、コザクラ組は遊んでくれてますね
はい。かずさんに感謝です(^-^)
コザクラ組が毎日毎日遊んでいます。
四方八方に行ったり来たり出来るのが楽しいみたい。
で、最後は毎回一番上に行ってピヨッてえらそうにしてます・・

竜胆も遊ばないので、サザナミはそうなのかな(^^;

>うちは相方が「それ、買おうかな」と言うので
羨ましかったのかなv-398
私ももう一個欲しくて買おうかと悩んでいます。
ストールなどの巻物系が好きで、引き出しに溢れてて。
で、兼インテリアしたいのだけど、
クローゼットの外に出すとうんPの餌食になるしな~
と。

2013-11-17 日 21:19:32 | URL | さゆり #- [ 編集 ]

>とんがりねずみさん

>そのままブローチやヘアピンにつけても
使えるところがすごいですよね(^-^)

>北欧のサスペンス、一昨年くらいから話題になり始めましたね。
>残酷さがアメリカやスペインなど、開放的な国のそれとは趣が違います。
同じく1年位前だと思うのですが、モールスという吸血鬼系統がありました。
原作と映画も(スウェーデン)良かってんけど、
ハリウッド版は予告編でアウト!でした(笑)

>私は梁石日(ヤン・ソギル)という在日朝鮮人作家のを2作ほど読みました
読んだことないです。
朝鮮人作家の本は意識的に避けているとことがあります。
中国人作家は読むのですが・・・
うーむ・・・・・・今、チャレンジしてみようかな。

目、大事に(^-^)

2013-11-17 日 21:41:34 | URL | さゆり #- [ 編集 ]

ピピンさんとセルジくんの尾羽、美しい~^^

これは正に、さゆりさんのたゆまぬ努力(?)の価値あるコレクションですね。
私も猫のヒゲを拾ったりするけれど、いつの間にかなくなっちゃう^^;
あはは。

「憂鬱な美しさ」は私も好物だけど、読んだあとしばらく抜け出せない事もあるから、ご注意下さいね。


2013-11-18 月 12:28:42 | URL | マダム半世紀 #- [ 編集 ]

>マダム半世紀さん

羽根コレクションの努力を解かっていただけて嬉しい( *´艸`)
小鳥たちから不審の眼差しを受けようとも、
日々のチェックを欠かしませんことよ(笑)

>私も猫のヒゲを拾ったりするけれど
猫の髭って感覚器官ですよね。触るとめっちゃ怒られそう。

>読んだあとしばらく抜け出せない事もあるから
確かに。人の精神ってタイミングがあえば塗り替えられる。
たいていは短時間短期間だけど、意味は違うけど、
洗脳という言葉あるほど、人はとても影響されやすい種だなと思いましたv-411

2013-11-18 月 21:08:33 | URL | さゆり #- [ 編集 ]

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2009年9月23日辺り生まれ
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